誰にでも、自分の一冊がある。
それは自由に羽ばたかせてくれる力強い翼。
もしくは孤独な夜を照らしてくれる灯り。ただ手元に置いてそっと眺めるだけの幸せ。そんな「人生の一冊」ばかりを集めた図書館があったら…….
という妄想をもとにこの「一冊の図書館 SOLO UNO(ソロ・ウノ)」は生まれました。
<場所>
いわき回廊美術館(館長は蔡國強さん)の中にあります。
いわき回廊美術館とは、震災後に立ち上がった壮大すぎる野望、「万本桜プロジェクト」の一部。一人一本だけの植樹で、いわきを日本一の桜の名所にするというもの。目標とする桜の数はなんと9万9千本、かかる年数は今の所250年というとんでもないスケールです。
<経緯>
かつていわきに住んだことがあり、プロジェクトに共感した蔡さんは、この桜の山に美術館を作ることを提案。そして、蔡さんが描いた数枚のスケッチをもとに四百人のボランティアが汗をかいて、この美術館が作られました。本当に優しくて美しい場所です。
2016年の3.11の朝、万本桜の代表の志賀忠重さんがラジオに出演されていて、これからの構想として「図書館を作る」と話していました。お、図書館だったら私も何か協力したいぞ! と体がうずうずし、そうだ、万本桜プロジェクトらしく、「人生の一冊を寄贈してもらう図書館はどうだろう」と、夫・イオ君とふたりですっかり盛り上がりました。そして、盛り上がりのままに志賀さんに電話をすると、「いいですねえ! どうせだったら館長をやってください!」という急展開になり、私とイオ君の二人で館長をやらせてもらうことになりました。
<本の寄贈について>
さて、みなさんの「人生の一冊」をSOLO UNOに置いてみませんか?
ご送付の時は、本のどこかに(または別紙に)の以下の3点を書いてください。
①自分の名前、ちょっとした自己紹介
②どうしてその本なのか。
それを読んだ時どんな気持ちになったのかなどの感想や紹介
③初めてその本を読んだ時、何歳だったか
送り先は 福島県いわき市平中神谷地曾作7 (いわき回廊美術館)です。
変こてりんな一冊でもいいです。
あなたが好きでやまない一冊を待ってます!
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いわき回廊美術館の記事「空から桜が見えますか?」はこちらです。