お腹の中の記憶
土曜日からいわきの回廊美術館に蔡さんがやってくるということで、
私も取材がてら行ってきた。実は今いわきについての本を書こうかなと思っている。
今回の取材はドタバタなので、娘のナナは、実家にいる母と私の妹に預けた。
金曜日の夜はとりあえず私もナナも実家にお泊まり。
ナナは実家が大好きなので、保育園でも「今日ね、ババんち行くの!」と誰かれ構わず自慢していた。
さて、その夜はみんなで美味しい夕飯を食べながら、ある人の出産の話をしていた。
私が「突然破水しちゃってね、すごい困ったんだって」などと言ったら、
それまで、ご飯そっちのけでおもちゃであそんでいたナナが
だーっと私の方に走ってきて、お腹の上にダイブ。そして、
「ナナねー、ママのお腹から出てきた!」という。
思わず「えっ!」と固まった。
そして、すぐに床の上にうずくまって「こうやって入ってた!」と実演してくれた。
おおー!君はお腹の中のことを覚えているのかー!
映画「かみさまとのやくそく」を見て以来、
いつか聞いてみようと思ったけど、その日は突然にやってきたようだ。
わあ、と感動しつつも、そうか、そうか、やっぱり覚えてたか、みたいな気持ちもあった。
子供が胎内の時の話をしてくれたというエピソードは意外と多い。
昨夜、いわきから帰ってきて、改めて寝る前に「ねえ、ママのお腹の中はどうだった?」と聞いたら、「あったかかった」と答えてくれた。
「その時、ママはなんか言ってたかな?」と聞いたら、「ママは、ガガガって言った」との事。よくわからないが、私が陣痛が痛すぎてずっと叫んでいたからだろうか。
とにかく、やっぱり胎内記憶はあるんだなあ。
この調子で前世も思い出して欲しいものだ。